カジノディーラーとは..?
長崎カジノが開業することが決まった場合、カジノで働く従業員だけで1000人単位の雇用が生まれるなどと言われることがありますが、その中でもカジノのゲームテーブルを取り仕切り、プレイヤーのお客さんと直接キャッシュゲームで勝負をする「カジノディーラー」の仕事は、今後エンターテインメントの花形的な職業として注目されることになるかもしれません。
そんなカジノディーラーという職業は、短期間の練習で手に職を持てるだけでなく、年齢・性別・学歴・職歴に関係なくスキルの向上と免許取得が可能で、さらにカジノ施設だけでなく様々な業界で働くことができる門口の広さを持つという3つの特徴があります。実際、マカオやアメリカなどのカジノ場では、多くのカジノディーラーが40代~70代くらいの年配層が多く、またシンガポールのカジノ場では、女性カジノディーラーの比率が全体の60%以上と高くなっており、育児・子育て中の女性も多いという状況にあります。そのため、これから仕事を探したり就職したい人にとっては働きやすい職業の1つになる可能性があり、高齢化が進み女性の社会進出が目覚ましい日本において、カジノディーラーという職業はますます注目されてくるのではないでしょうか。
カジノディーラーになる方法
カジノディーラーになるためには、カジノディーラーの資格を取得する必要がありますが、そのためにはまず、「日本カジノスクール」(2004年4月開校)や「日本カジノ学院」(2015年開校)などのカジノディーラー専門養成学校へ通う方法が良いと思います。これらのスクールでは、数ヵ月間~数年間学べるカリキュラムが複数用意されており、カジノの歴史講義、ディーリングなどカジノゲームを取り仕切る技術、接客方法、外国語授業、実地研修など様々な授業を受けることができます。
また、カジノディーラーの資格を得るためには、たとえばアメリカを例の場合、年齢は21歳以上、技能チェック、薬物チェック、背面調査(家族や親戚の経歴・犯罪歴など多数)などのチェックを見事クリアすると、審査を管轄する州から「ディーラーライセンスカード」が発行されるシステムになっています。また、ディーラーライセンスカードは国家資格のような立ち位置であるため定年制度がありません。
しかし、各国によって多少審査内容が異なる項目もあり、たとえば韓国では自国民しかカジノディーラーになることができず定年制度が設けられていたり、フィリピンでは容姿の端麗さや身長の高さもチェックの対象となっているそうです。そのため、長崎カジノでも自国民でマイナンバーを持っている人しかライセンスを受けられないなど、日本独自の特別な条件が設定される可能性はあるでしょう。
カジノディーラーの年収・月収
カジノディーラーの収入は、マカオやラスベガス、シンガポールを例にすると、一般のカジノディーラーで時給約800円~1,000円、時おりプレイヤーのお客さんから配布されるカジノチップの2つが主な収入源となっています。また、カジノディーラーを指導・監視するピットボスクラス以上の職位では、能力や就業年数によって年収1,000万円以上を得ている人もいるようです。
特に日本人は、もともとホスピタリティに富んだ丁寧な接客ができる人が多く、「カジノスクール」の大岩根成悦代表によると、海外カジノで働く日本人ディーラーは非常に優秀で評判が高いそうなので、長崎カジノでもそれなりの収入を得るカジノディーラーが多く生まれる可能性もあるでしょう。